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『敦賀赤レンガ倉庫』

永和ブログ

こんにちは、敦賀店インテリアコーディネーターの白木です。

 

来春3月16日 北陸新幹線敦賀開業。

平成以降建設された新幹線駅の中で

駅舎日本一の高さ約37m・新幹線ホームが3階(21m)と話題になりました。

今回は駅舎コンセプトでもある「鉄道と港のまち敦賀」の歴史と深い関わりのある

敦賀赤レンガ倉庫付近を散策したので紹介したいと思います。

 

 

1882年(明治15年)に日本海側で初めて敦賀に鉄道が開通し、

港は1889年(明治32年)に外国貿易港に指定され、大陸ヨーロッパへと繋がる

国際都市として繁栄しました。

(当時の最短ルートは鉄道で新橋⇔敦賀⇔船でロシア

ウラジオストク⇔シベリア鉄道でヨーロッパへ)

それまで横浜・神戸から鉄道で輸送していた石油を日本海側から直輸入する為、

1905年外国人技師設計によりアメリカ会社の石油貯蔵庫として敦賀赤レンガ倉庫が建設されました。

 

赤レンガ倉庫の構造は、レンガ積み上げ構造に見えますが、実は木造。

木骨で支えている「木造小屋組瓦葺」、外部はオランダ製レンガを使用し「イギリス積み」

(レンガの長辺と短辺を1列ごとに組み替える強度の強い積み方)で施工されています。

 

中央入口開口部の上にあるアーチは「隠しアーチ」と呼ばれるもので、

開口部上部にかかる負荷を左右に逃すための仕組みです。

(写真のアーチ部分は装飾タイルとの説もありますが)

 

その後2009年には煉瓦塀が国の登録有形文化財に登録され、2015年に南棟レストラン館、

北棟がジオラマ館としてオープンし、観光地としても身近に感じられる場所になっています。

なかなか足を運ぶことがなかったジオラマ館ですが、今回『世界を旅するテディベア』との

コラボ企画もあり、オープン8年目にして初ジオラマ館へ。

 

明治初期から昭和初期にかけての敦賀の街並みを80分の1スケール(全長27.6m奥行7.5m)で

再現されており、カタカタと音をたてながら鉄道模型が走行し、

港に船が入港する100年以上前のレトロな敦賀の街並みを映像とともに体感することができました。

 

他にも気になりつつ、行ったことのなかった敦賀市立博物館(旧大和田銀行本店本館)へ。

当時の敦賀港の繫栄を象徴するレトロな洋風建築であり、

外観は重厚感のある左右対称な門構え、内装は大理石のカウンターに階段、

折上げ天井の装飾等も豪華で見応えがありました。

 

今回初めての場所へ足を運ぶと、新鮮な発見もあり、敦賀に住んでいながらも

観光気分を味わうことができました。

あと数ヶ月、新幹線開業を楽しみに待ち、敦賀にも多くの方が来られることを

期待したいと思います。

 

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